1/09/2009

冬旅行~音楽の部。



★写真上・Birdland外観。
    下・SMOKEライブ風景。

最後にいろいろトラブりながら(多分後述します)昨日マーシャルに帰ってきました。何もない、真っ白な雪しかないマーシャルに帰ってきたのね、と、思いのほかホッとしてるのは何故。。。何かとsucksなマーシャルも、半年近く住んでるうちに「ホーム」になってきてるのね。

せっかくなので、時間のあるうちに、旅行のハイライトをセクション別で書いておこうかと。まず音楽の部。

●12/19/'08 シカゴにて。
前述しましたが、 19日の夕方18時前にシカゴのホステルに到着。まずは部屋に荷物を置きに行ったんだけど誰もおらず(6人部屋)、どうしよっかな、とロビーに下りていってみたら10人程度の人だかり。近くのスタッフに「この集まりは何?」と尋ねたところ「これからジャズバーに行くツアーだよ。もう数分で出発すると思うけど。行きたい?」と言われ、えーどうしよう、と迷う暇もなく、とりあえず参加してみた。

で、そこで参加してた人たちがみんな陽気で人懐っこい人たちで、音楽聴くよりもおしゃべりとお酒に専念してしまったもんで、バーの名前も音楽の内容も何気によく覚えていない。というか、そのときのバンド自体はそこまで私の好みではなかったのもあり・・・。音楽云々でなくて「楽しかった」ことだけ覚えてる。それはそれでいいもんねー。

●12/20/'08  Chicago Symphony Orchestra
この日の午前中の歴史跡地散策ツアーで、サンパウロ出身で現在ミシシッピで院生をやってるというBrunoというこれまた人懐っこいトランペッターな青年に出会ったんだけど、彼に「昨日のシカゴシンフォニーの公演、『学生だからお金ないんだけど将来どうしてもここで演奏したいんだ』って拝み倒したらタダで入らせてもらえたから、今日もまた行ってみようかと思うんだよね。行く?」と言われ、私とその他お金を使いたくないほか数名はこの案にのっかってみた。

2部編成のうちの2部からだけならタダで入っていいよ、ということになった。ラッキー。残念ながらプログラムをどこかになくしてしまって演目分からず(涙)。とにかくクリスマスプログラムだった。金管が華やかで、すごく引き込まれる演奏だった。良かったなぁ。

Brunoは、将来は本気でシカゴシンフォニーかNYシンフォニーで演奏したいんだ、と、その後ビール片手に言っていた。いつか再びどこかでシカゴシンフォニーの演奏を聴くときに、彼の名前を見ることができたらいいなぁと思う。

●12/28/'08  Blue Note New York - Sunday Brunch: Carolyn Leonhart
この前日に、私と同じくJAZZ好きのY嬢とガイドブックを読んでたら、Blue Noteは日曜の昼間に$24.50でブランチ&ドリンク付きのライブをやっていると知って行くことに。Carolyn Leonhartという女性ボーカル&トリオという編成で、このボーカルとこのときのピアニストは私好みでした♪ あとは、ジャズベーシストである彼女の父Jay Leonhartが作曲したという"Sometimes I think"という曲は、ボーカル&ベースのみというシンプルな編成で、これがとてもかっこよかった。

ちなみにこのとき、Blue Noteに到着してさあ入ろうかというときに、日本人で私と年の近そうな女の子に声をかけられ、「一人で旅行してて、ライブを見たいんだけど一人じゃ入れてもらえなくて・・・」と困ってるようだったので、じゃあ一緒に入ろうということになった。一人旅が大好きだという彼女は好奇心いっぱいの人懐っこい目をしていて、魅力的な子だった。NYはちょっと街が大きすぎてあまり好きになれなくて、翌日からボストンに行くとそのとき言ってて、私もプチ・ボストンファンなので「ボストン最高よねー」と軽く盛り上がり。

●12/30/'08  Birdland -David Berger & The Sultans of Swing
Blue Noteに行ったから、あとはBirdlandとVillage Vanguardに行きたいよね♪ということで、この日の夜はBirdlandへ。この時も、出演者など全く下調べせずに「予約できたところにいこう」というノリで行ったんだけど。結果として、この日のこのバンドの演奏は、私にとっても、私よりもたくさんいろんなライブに行ってると思われるY嬢にとっても、今までの人生で一番素晴らしいライブだった。。。どうすごいかなんて言葉にできるわけもなく、それが残念なんだけど。いや、ジャズってすごい。ビッグバンドってすごい。こんな風に音楽と一緒に生きてきてるこのプレイヤーのおじさまたちがうらやましい!私もジャズやるー!と意気込んでしまったよ。

お店の感じも、Blue Noteより好きだったかな。美味しいワインとフルーツ&チーズをいただいて、いい音楽聴いて、それはもう幸せだったなぁ。

●12/31/'08  SMOKE - ONE FOR ALL
当初の予定としては、せっかくNYにいるんだから、タイムズスクエアでカウントダウンを!と思ってたんだけど、あまりに寒かったし、A嬢はこの日の朝に日本からNYに到着して疲れてるだろうし、なによりタイムズスクエアは夕方から入場制限がかかるらしく、みんな昼前には出かけて12時間あの寒空の下で年越しを待つというので、それは、、、無理だよなぁと速攻判断したアラサーの私たちは、それでもせっかくの年越しなので、素敵な音楽を聴いて美味しいお酒を飲めたらいいよね~(こればっか)ということになり、カウントダウンライブが聴けそうなジャズバーをその日の朝に調べて電話。そしたらSMOKE(←音が出るよ)というバーの予約が取れたので行くことに。

ONE FOR ALLというセクステットで、編成はトランペット、トロンボーン、コントラバス、ピアノ、テナーサックス、ドラム。ライブが始まるまで、どんな編成かはおろか、バンドの名前すら知らなかったんだけど、NYではけっこう名高いバンドなようで。このライブも本当に良かった。演奏がスリリングで、でも「大人の余裕をかまします」っていう感じの・・・ しかもスタンダードで私の知ってる曲もたくさんやってくれたし。前日のBirdlandと並んで最高のライブだった。

音楽そのものに加えて、カウントダウンパーティでもあったのでお客さんもノリノリで、クライマックスではトレイン(前の人の肩に手を置いて列作って歩き回るアレね)が始まるは、バンドメンバーとハイタッチするわ、"JAZZ"が持つ敷居の高さ(でもそれは日本人特有なのかな?)が完全に払拭されるシーンだったな。途中休憩の間はメンバーが客席に下りてきて、私もベースの人と少し話せて嬉しかったー。酔ってたのもあって、調子に乗って「私たちも楽器やるんですー」なんて言ったりした。調子に乗ったなぁ。。いや、とにかく最高の年越しだった。

●01/02/'09  Birdland - David Bixler
本当は今度こそVillage Vanguardに行きたかったんだけど、電話してみたらやってないようだったので、結局またBirdlandに行くことに。で、いつものように誰が演奏するかなどノーチェックで行ったんだけど。ピアノ、アルトサックス、ベース、ドラム、パーカッションという編成。パーカッションが表情豊かで楽しい演奏だった。で、中盤でメンバー紹介をしてたときに、"Alto saxsophone, David Bixler!" ・・・あれ?聞いたことある名前?と一瞬考えて、あーー!と思い出した。こないだのThanksgiving breakにミネアポリスに行った帰りのバスで会った、テリーおじさん(仮名・12月3日の記事参照)が話してた人じゃん!!うわ、すごい偶然。まさかこういう風に本当に出会うなんてー信じられん。縁とは不思議なものだね。チャンスがあればそのことを本人に言いたかったけど、できなかったのが残念。

あとは、NYの地下鉄の構内ではいつも誰かしらが楽器やダンスをやってて、みんな美味いんだよね。それだけでも面白かったな。


逆に見れずに悔いだったのは、バレエの「くるみ割り人形」(クリスマスシーズンだし絶対見たかったのにー)と、あとハーレムでハモンドオルガンの演奏を聴けるというのも行きたかったけど行けず。次回のお楽しみだな♪